イグジステンズ

eXistenZ ノベライズ
Christopher McKenzie Priest クリストファー・プリースト
柳下毅一郎 訳
289ページ 竹書房文庫
2000/4/22 初版発行
¥590+税

第1章 ~ 第26章
解説 ゲームに生き、ゲームに死す 2000年3月 柳下毅一郎

冒頭4ページ、映画の場面写真がカラーで紹介されている。

クローネンバーグとプリーストの写真も表紙袖にカラーで掲載。

 

映画に忠実にディティールをほんの少し加えた丁寧なノベライズ。それにしてもプリーストが映画のノベライズ仕事をするのかとびっくり。

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クリストファー・プリースト(1943/7/14 – 2024/2/2)

Indoctrinaire (1970年)「伝授者」鈴木博訳 サンリオSF文庫1980年 ~未読~
Inverted World (1974年) 「逆転世界」安田均訳 創元SF文庫 1983年 ★★★★★
The Space Machine (1976年)「スペース・マシン」中村保男訳 創元SF文庫 1978年 ★★★
A Dream of Wessex (1977年)「ドリーム・マシン」中村保男訳 創元SF文庫 1979年  ★★★
An Infinite Summer (1979年)「限りなき夏」古沢嘉通訳 国書刊行会(未来の文学) 2008年  ★★★★
The Glamour (1984年) 「魔法」古沢嘉通訳 ハヤカワ文庫FT 1995年  ★★★★★
The Prestige (1995年) 「奇術師」古沢嘉通訳 ハヤカワ文庫FT 2004年  ★★★★
The Separation (2002年)「双生児」古沢嘉通訳 早川書房 2007年 のちハヤカワ文庫FT 2015年  ★★★★★
The_Islanders (2011年)「夢幻諸島から」古沢嘉通訳 早川書房(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)2013年  ★★★★★
The_Adjacent (2013年)「隣接界」古沢嘉通・幹遙子訳 早川書房(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 2017年  ★★★★

翻訳されたプリースト、いつのまにかサンリオの「伝授者」以外はぜんぶ読んでいた。未訳の長編がまだ何作か残ってるので、でたら読まなきゃ。

おすすめは「逆転世界」。PKDかなという先入観を木っ端みじんに吹き飛ばしてくれる傑作SF。謎解きのおもしろさ+異様な世界観の構築がすごい。

夢幻諸島(ドリームアーキペラゴ)シリーズの3冊(「限りなき夏」「夢幻諸島から」「隣接界」)も異様な世界観を楽しめる。

ジャンルものから越境する作風だけでなく、夢幻諸島シリーズ中にはぞっとするボディ・ホラーな短編もあるので、クローネンバーグとは話があうのかもしれない。当時、対談したのだろうか?

2024/8/27 記

 

 

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