CRASH クラッシュ 4K 無修正版 3枚組
DISC1 ULTRA HD Blu-ray 本編100分 予告(北米NC17版、オリジナル版、日本初公開版、日本4K無修正リバイバル版)
DISC2 Blu-ray 本編100分 予告(北米NC17版、オリジナル版、日本初公開版、日本4K無修正リバイバル版)
1.英語DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド
2.英語DTS-HD Master Audio 2.0chサラウンド
3.日本語吹替ドルビーデジタル 2.0chステレオ
DISC3 Blu-ray BONUS 特典映像 211分
1.英語ドルビーデジタル 2.0chステレオ
●2018年第43回トロント映画祭「クラッシュ」特別上映時 クローネンバーグとヴィゴ・モーテンセンのトークショー(上映前・上映後)53分
●「THE CRONENBERG CHALLENGE」ピーター・サシツキー20分、「MECHANICAL ANIMALS」ジェレミー・トーマス17分、「THE SHORE THING」ハワード・ショア24分、「LICENSE TO DRIVE」ディアドラ・ボーエン(キャスティング)28分 2020
●EPK素材(本編抜き素材、場面集)(4:3)15分
●ビハインド・ザ・シーン(4:3)12分
●短編映像:「THE NEST」(2013)9分35秒/「CAMERA」(2000)6分40秒/「AT THE SUICIDE OF THE LAST JEW IN THE WORLD IN THE LAST CINEMA IN THE WORLD」(2007)3分58秒
●インタビュー映像:デヴィッド・クローネンバーグ(6分19秒)、J・G・バラード(2分43秒)、ジェームズ・スペイダー(4分36秒)、デボラ・カーラ・アンガー(5分03秒)、ホリー・ハンター(3分25秒)、イライアス・コティーズ(2分32秒)
発売元:TCエンタテインメント株式会社/合同会社是空
販売元:TCエンタテインメント株式会社 提供:ザジフィルムズ
アウターケース/「クラッシュ」解説 text相馬学
2021/10/8発売 ¥8580円(10%税込み)
1996/10/04(金)東京国際映画祭;オーチャードホール
1997/02/09(土)銀座マリオン 丸の内ピカデリー2
カンヌでの賛否両論、英国での上映禁止騒動等もあり、原作もバラードだったこともあり、興行的にはともかく、のちのちいろいろと多大な影響を発生させた問題作。なぜか無修正版で4K化。たしか一般公開された時には、問題のシーンは確かにぼかしなどの処理こそなかったものの、映画祭で公開された時よりもコントラスト強めで暗くされていて、陰部もただの陰になっていた印象。4K無修正版は劇場公開版のような不自然さはなく、タイトルの美麗な光のグラデーションもDVDとは比較にならない。事故シーンも迫力増していい感じ。
初見時には、本編開始からラストまでほんとうにSEXシーンばかりで驚いたが、二度目にみたときは最初から最後まで事故のシーンだったことに気づいてさらに驚いた。
クローネンバーグは商業デビュー作の「シーバース」から、映画のサービスカットであろう「車の事故=クラッシュ」のカットを撮り続けていたが、ド直球タイトルの本作の事故シーンは、過去作の集大成というよりも別次元のリアリティと凶悪な事故シーンを完成させている。
それにしても本作の主役バラードを演じるジェームズ・スペイダーの表情は絶品もの。困惑、傍観、好奇心、羨望、欲望…、物語が進行するにつれてどんどん深みにはまり、ついには一線を越えてしまうラストまでほぼセリフの助けなしで見事に演じきる。パートナーを淡々と演じるデボラ・カーラ・アンガーも、一歩引いた立場からそれでも好意的に寄り添い続ける一見「まとも」な役だが、ラストシーンまでくるとそれが果たして「まとも」だったのかどうか怪しくなってしまうのもすごい。
クラッシュ 日本版4KHDR