L. A. Confidential 暗黒のLA 第三部 2003/04/06 |
エド、バド、ジャック、「ビッグ・ノーウェア」に続いて、またもや3人の男たちが死闘を繰り広げる傑作シリーズ第三弾。 卑怯者、暴力警官、ジャンキー警官…。主人公にあるまじき見事な歪みっぷりの3人のキャラクターたちが、より狡猾かつ強烈な悪役警官ダドリーと対決する。 中でも強烈なキャラクターが、卑怯者エド!「映画版」では「エリート志向でイヤミだけれども、実は正義感あふれる若手警官」としていかにもハリウッド流に単純化されてしまいました。 が、原作だと「第二時大戦で日本兵の死体相手に偽装工作をして英雄」となり、「まるごしの容疑者3人をブチ殺した」という、とんでもないエピソードが何度となく強調されるだけでなく、戦死した兄貴にどこまでもコンプレックスを抱き、元警官で実業家としても成功した父親に頭が上がらない…という、凄すぎるキャラクターなのです。普通なら、完全に悪役のキャラですがな。 エルロイの凄いところは、キャラクターと事件が、それ以外考えられないような濃い結びつきで展開するだけでなく、どんな糞野郎のキャラであっても、ついつい感情移入させられてしまうその情緒過剰な語り口…、もう天才業です。 とくに、エドのような屈折したキャラ描写にかけては、この後の作品でも、ずんずん深みを増していきます。 | ||
登場人物 | 職・ほか | キャスティング |
エド・エクスリー | 第二時大戦の「英雄」、ショットガン・エディ | Guy Pearce(LAC) |
バド・ウェンデル・ホワイト | 女の味方 「礼を言っとくぜ、突き飛ばしてくれて」 | Russell Crowe(LAC) |
ジャック・ヴィンセンズ | ゴミ缶ジャック 悪徳警官ビッグV | Kevin Spacey(LAC) |
ダドリー・スミス | LA市警殺人課警部補 | James Cromwell(LAC) |
エリス・ロウ | LA地方検事補 | Ron Rifkin(LAC) |
ウィリアム・H・パーカー | LA市警本部長 | *** |
ディック・ステンズランド | バドの先輩 | Graham Beckel(LAC) |
プレストン・エクスリー | エドの父。 ※映画では削除。 | *** |
レイ・ディータリング | 映画製作者、テーマ・パーク経営。 ポール(長男) ダグラス(次男) ビリー(三男) ※映画では削除。 | *** |
イネス・ソト | レイプ事件被害者。 | Marisol Padilla Sanchez |
リン・ブラッケン | 高級娼婦。 | Kim Basinger |
ミッキー・コーエン | ギャングのボス | Paul Guilfoyle (LAC) |
ジョニー・ストンパナート | ミッキーの用心棒 | Woody Harrelson Paul Guilfoyle(LAC) |
シド・ハジェンズ | ハッシュ−ハッシュ記者 | Danny DeVito |
ピアース・モアハウス・パチェット | 実業家・投資家 科学者 フラー・ダ・リ | David Strathairn |
テリー・ラックス | 医者 | *** |
デイヴィ・ゴールドマン | ミッキーの財政顧問 | *** |
シュガー・レイ・コーツ リロイ・フォンテイン タイロン・ジョーンズ | レイプ犯 | Jeremiah Birkett Salim Grant Karreem Washington |
ローレン・アサートン | フランケンシュタイン博士 | *** |
アート・デ・スペイン | 忠実な副官 | *** |
エイブラハム・ティートルバウム | (44) | *** |
リー・ピーター・ヴァクス | (44) | *** |
バート・アーサー・デュース・パーキンズ | ナイトクラブ歌手 | *** |
デルバート・デューク・キャスカート | ** | *** |
ディーン・ヴァン・ゲルダー | ** | *** |
エングルクリング兄弟 | ** | *** |
* | ** | *** |
* | ** | *** |
Ellroy | *** |