ヒゲ

ヒゲ


ある時、わたしは、
ヒゲは「剃る」だけでなく
「抜く」ことも可能であるという事実に気づいた。

しかも、時に
痛みを堪えて「抜く」行為は、
痛みを伴わない安易な「剃る」行為よりも
なにやら崇高な「達成感」とでもいうべき喜びを
じんわりと感じせしめてくれるのである。


かくして、
我パソコンのキーボードそばには、
まるで奇妙な小動物のように
ヒゲまみれのティッシュがちょこんと現れるのだ。

が、俺にとってはカワイイ創作物も
妻子にとっては単なる汚物…
もとい
非常識、不可解
意味不明な不潔きわまる
おぞましい汚物
でしかなく
わたしへの罵倒と呪詛とともに
ゴミ箱へと消えるのが
ヒゲ・オブジェの末路である。
合掌。




Otearai Web
プチ狂気への投稿ネタ。
(2001/06/02:記)
※投稿後、プチ加筆・校正
(2001/06/03:第三校)

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