L.A.Confidential
2001/03/04
2001/03/04
Curtis Hanson 監督によって、遂に映画化されたエルロイの傑作「L.A.Confidential」。
8年間の物語を3ヶ月に圧縮したCurtis Hanson と Brian Helgeland (脚本)の豪腕には感心したものの、主人公の Bud の父親を「削除」するだけでなく、「第2次大戦の嘘英雄エピソード(原作本参照のこと!)」をも無くしたことで、物語を、一見、単純なヒーローもののようにしてしまった(原作と比較して)ことには、大不満だ。
明らかにウォルト・ディズニーがモデルと判る某キャラクターや、ヒスパニックのアンチ・ヒロインを削ったことは、ある程度予測できたものの、主人公であるキャラクターが、ヒーロー寄りに単純化されるとは、ちょっと予想外だった。
不満をあげだすときりがないのだが、映画全体は、某
「800万の死にざま(オリバー・ストーン脚本)」のような愚作なわけではなかったところが悔しい。
あああ!David Fincher 版のエルロイに期待が!!!!
ちなみにエルロイ映画化1作目だった「コップ/ジェイムズ・ウッズ主演」=「血まみれの月;扶桑社ミステリー文庫」もがんばってたものの、やっぱりディテール・カットで不満だった。