dv. digital voice October 2002 no.26
2002年8月21日発行 アスミック・エース エンタテインメント株式会社 編集:今祥枝 アートディレクション&デザイン:四つ葉加工 コーディネイト:ASYL DESIGN 印刷:(株)PRESS TONE 製版:(株)山田写真製版所
アスミックの発行していたビデオ発売告知チラシ。メインは2002年10月11日(金)発売「ヒューマン・ネイチュア」DVD¥3800(税抜)。
ジャバラ折りで畳むとB5のチラシ。表が「ヒューマン・ネイチュア」、裏がピンクのデザイン。広げるとタナカカツキ、「トータル・フィアーズ」相馬学、「チャーリー・シーン」ミス・ブラン(星占い)、「裸のランチ(4コマまんが)」しりあがり寿、「JON-カセット盤」山本精一、「ラット・レース」森山公一、「チョコレート」やまだないと、「スパイキッズ2」9/7全国松竹系ロードショー告知、といったコラムがおしゃれにならぶ雑誌スタイルのチラシ。
裸のランチ 9/25(水)発売 ウィリアム・バロウズの原作を鬼才デヴィッド・クローネンバーグが圧倒的世界観で完全映画化 浅見祥子/映画ライター
作品紹介で「デッドゾーン」(パイオニアLDC)、「ザ・フライ」(フォックス ホームエンターテイメント)、「クラッシュ」(日本ヘラルド/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)、「イグジステンズ」(ポニーキャニオン)各社DVDがジャケ写付きで紹介されている。発売、販売会社の社名は数年経過すると、もはや消滅したり別会社になっていたりするのがまた時の流れを感じさせられる。
今や(2024年)20年以上昔(!)のチラシになるが、CDやDVDのリアル店舗が都市部では普通に何軒も存在していた時代ならではの販促物。書店も激減し、駅売りの雑誌や新聞売場、コンビニの雑誌スペースも風前の灯状態。そもそも今や”チラシ”を定期的に配布できる「場所」が消えつつある。映画館で「配信サービス」の宣伝を目にする時代になってしまった。チラシには紙媒体と連動していたサイトのアドレスも明示してあるが、2024年現在そこには何もない。検索しても当時のプレスリリースがかろうじてヒットするだけ。インターネット初期には、一度アップされた情報は永遠に残るかのような幻想があったが、まさに妄言でしかなかった。ネット(デジタル)の宣伝素材は短命なうえ、記録にすら残らない。
2024/11/17:記