死都伝説 CABAL
Clive Barker 1988 訳者:宮脇孝雄
解説:宮脇孝雄 1989年6月25日 第1刷 定価510円(本体495円) 集英社文庫
クライヴ・バーカー自ら監督し、クローネンバーグ監督が堂々と悪役を演じた映画「ミディアン(NIGHTBREED)」の原作本。翻訳タイトルが「死都伝説」で原題は「CABAL」。本の表紙には THE NIGHTBREEDと、もはや意図的にバラバラにしてるとしか思えない謎タイトル。
80年代末、ホラー小説(&映画)界の新星として登場したクライヴ・バーカーだったが、「ミディアン」がまさにそうであったように、ホラーというよりダーク・ファンタジーへ小説はシフト。「不滅の愛」「イマジカ」までは読んでいたが「アバラット」で脱落。「アバラット」は4部作だが、翻訳は2部で中断、ディズニー映画化の報道もあったが、2024年現在いまだ実現していない。
バーカーが生んだ「ヘルレイザー」シリーズは映画からビデオ、2022年には配信で新作が制作されるほど、今も人気は続いている。
小説 ◎おすすめ 〇良作 未:未読
◎クライヴ・バーカー/宮脇孝雄:他訳 集英社文庫 1987年
(1)ミッドナイト・ミートトレイン (2)ジャクリーン・エス (3)セルロイドの息子 (4)ゴースト・モーテル (5)マドンナ<キャンディマンの原作収録> (6)ラスト・ショウ
〇魔道士(ヘルバウンド・ハート)集英社1988年2月 宮脇孝雄訳
〇死都伝説 Cabal (The Nightbreed) 集英社1989年6月 宮脇孝雄訳
〇ウィーヴワールド Weaveworld 集英社1989年10月 酒井昭伸訳
◎不滅の愛 The Great and Secret Show 角川文庫1991年4月 山本光伸訳
〇ダムネーション・ゲーム The Damnation Game 扶桑社ミステリー1991年9月 中田耕治・松本秀子訳
◎イマジカ Imajica 扶桑社ミステリー1995年7・8月 加藤洋子訳
未:アバラット Abarat ソニー・マガジンズ2002年12月 池央耿訳
未:冷たい心の谷 Coldheart Canyon: A Hollywood Ghost Story ヴィレッジブックス(ソニー・マガジンズ)2003年10月 嶋田洋一訳
未:アバラット 2 Abarat: Days of Magic, Nights of War ソニー・マガジンズ2004年11月 池央耿訳
未:アバラット3、4 は未訳
※ソニー・マガジンズ(書籍部門2006年ヴィレッジブックスに売却)、ヴィレッジブックス(2011年解散)