白バラを見に行こうとシャンテへいったのだが、満員で断られた。
ので仕方なく、ミュンヘンやフライトプランには行かずに「ジャーヘッド」を見た。
おもしろかった。
1階チケット売り場では、「THE 有頂天ホテル」で行列が出来ていた。
ジャーヘッドは、映画が終わってから急いで場内の観客を目算したら、30人強しかいなかった。いい映画なのに…。
親愛なるブレイディみかこ氏の評の通り、キューブリックの「フルメタル・ジャケット」湾岸戦争版だ。
「アメリカン・ビューティー」は世評のわりに退屈な映画だったが、「ジャーヘッド」はずっと出来が良い傑作だ。「地獄の黙示録」や「ディアハンター」といった映画の使い方も皮肉を利かせまくっていて痛快だ。映画で描かれる「ハデな爆撃シーン」も同様だ。
破壊された油田のせいで異様な色を帯びた空の描写が凄い。美しくも怖ろしい名シーンだ。