Crash J. G. Ballard
訳:柳下毅一郎
解説:同時多発への道はどれか 巽孝之 /訳者あとがき
ペヨトル工房 定価2,200円(本体2136円) 1992/2/22発行
当時、バロウズ本を連発していたペヨトル工房から出版された。
原作の方が、映画よりも直裁的な描写が多く変態度が高い。クローネンバーグが実は上品な常識人であることがよくわかる。
原作は1973年に発表、1992年に初訳、原作発表から23年後の1996年に映画化された。さらに2021年、ガソリンからEV、フィルムからデジタルへと様変わりしつつあるテクノロジーの中で映画「クラッシュ」は世界中で再上映された。
2018年に地球を旅立ち、宇宙を「走行」中のテスラ・ロードスターは、全身に放射線を浴びながら何かとクラッシュする日を待ちわびているかもしれない。
文庫版:クラッシュ (創元SF文庫) 訳:柳下毅一郎 2008/3/24発売