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猫のゆりかご

[ book ]


Cat's cradle
Kurt Vonnegut, Jr.
訳・伊藤典夫
ハヤカワ文庫 1979/7/31発行 1994/3/31十四刷
¥505+税(下北沢DRAMA ¥200)

目がまわる!目がまわる!目がまわる!
デ・カプリオの製作会社で映画化の噂あり。

若いときは、だんぜんディック派だった。ヴォネガットは、なんかのエッセイは読んだが、正直あまりぴんとこなかった。が、気がつけば、あれからもう二十年後の世界だ!四十歳越えてるよ、おれ…。

で、思ったよりも面白かった。
ボコノン教は魅力的だ。

とはいえ、やっぱりディックのほうが性に合う。

ものがたりの登場人物は、ジタバタしてナンボのもんだと思う。
エルロイもそうだし。

コメント (2)

どうも、「弱い文明」のレイランダーです。
ヴォネガットは、僕は昔けっこうはまったんです。個人的には「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」が一番好きでした。「愛は負けても親切は勝つ」っていう名言はこの作品だったかな?ちょっと記憶があやふやですが。いわゆるSF作家というより、風刺作家ですよね。
「猫のゆりかご」は「スローターハウス5」や「タイタンの妖女」なんかと並んで傑作の呼び声高い作品ですね。映画化されるなら楽しみです。「スローターハウス5」はジョージ・ロイ・ヒルが映画化して、これは結構よい出来でしたから。
ただ、いかんせん話の仕立てがマンネリ化してきて、また独特の“甘さ”が物足りなくなってきて、「ガラパゴス」の後は読まなくなってしまいました。

ところで、ちょうどこちらでリンクされてる「暗いニュースリンク」の3月4日の記事で、ヴォネガットの最新の講演会での発言が紹介されてました。ブッシュは“梅毒大統領”だそうです。小説よりこっちの方が断然“辛口”ではありますね。
「暗いニュースリンク」というサイト自体、このたび知ることができて良かったです。使えるサイトですね。感謝します!

どっこい:

実は「猫のゆりかご」を読んだきっかけは、映画化の話よりもご指摘の「暗いニュースリンク」のヴォネガットの痛快な講演会のネタを読んだからなんですよw。
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/03/post_e54c.html
この記事以前にも、なんどもヴォネガットのネタが触れられていたこともあり、ずっと気になっていました。いつもクールに翻訳してるのに、ヴォネガットネタの時だけはブログの印象が違っていたので、よけいに気になってました。だもんで、ずっと避けていた(?)ヴォネガットに手を出したんですよw。

映画化はちょっと楽しみです。クロズビー夫妻は、アンジェリーナ・ジョリーとブラット・ピットが適役だと思います(Mr&Msスミスは未見ですが)。ボコノンはモーガン・フリーマンで異議なし。主役は無名な人でw。ラストのカタストロフは今のCG技術をもってすれば、演出さえ間違わなければ、ものすごい映像が見られそうですね。

「スローターハウス5」は私も好きです。でもやっぱりどこかおセンチなんですよね。自分も甘ちゃんだもんで、どっか気に食わないのは、たぶん近親憎悪みたいなもんだと…w。

良薬は口に苦し ってのはけだし名言ですョ。

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2006年03月28日 22:39に投稿されたエントリーのページです。

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