第1章 法の根っこを考える
第2章 権利をしっかり知っておく
第3章 これからの法と社会を模索する
終章
あとがき
Hotwired Japan 連載記事の書籍化
かつて、図書館の司書とか仕事としておもしろいのかなぁ…とか妄想したこともあって、大学の一般教養で、美術史を聴講したことがある。テーマは中世の彫刻だった。教授の話は毎回おもしろかった。ヨーロッパ中世というと、モンティ・パイソンのスペインの宗教裁判=暗黒時代といったイメージだったが、実際には近現代の人間が考えるほど不条理な社会ではなかったはず…ということを、いろいろと(以下略
で、この本にもでてくるのだ。中世ヨーロッパの法と慣習が。
というわけで現代の政治体制よりも、むしろヨーロッパ中世の政治体制のほうに合理性を感じてしまう。日本の政治家や官僚って、既得権益集団の調停としての仕事がメインで、法や正義や円滑な社会制度のプロなんかではまったくない。だからこそ、プロレスラーや小説家やわけのわからん奴隷(たいぞう)みたいのが政治家になれるのだ。いったいどんな集団を代弁しているのか、素人にはサッパリわからん連中ばかりだ。ヨーロッパ中世の為政者のほうが、わかりやすかったであろう分まだマシだったとしか思えない。
いや、まてよ気のせいかも。
為政者の集団が、無産者階級の利益とは無関係に政治を動かしていたのは中世も近現代もかわらん気がする。う~~
いや、まてよこのままじゃよけい酷くなるだけな気も。