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楽園への疾走

[ book ]

Rushing to Paradise
J・G・バラード
増田まもる 訳
創元SF文庫

★★★★

こわすぎてこまるwww

「アホウドリを救え!」少年ニールは、反核&環境保護運動に疾走する40代の女医ドクター・バーバラに魅せられ、彼女とともにサン・エスプリ島へ「抗議運動」へ参加する。

・・・が、島でのナニがアレしたうえにこうなったらああなってこうなって
事態はとんでもない方向へ疾走するのだった!!

というわけで、追悼バラード先生の意もあって、読んだ。
amazon の素人感想文をざっと見てみたらネトウヨみたいな「女嫌い」や「運動家嫌い」みたいなのばっかり釣られまくってるので、ドクター・バーバラに同情したくなったwww

どっちかというと、おれはバカでヤク中のロワーなクラスに属する浪花節ディックのほうが好きなので、バラード先生のようなインテリな嫌味たっぷりのストーリーはある意味憧れをもちながら読んでるわけで、少年ニールのドクター・バーバラへの骨抜きっぷりに関しては、わたしのバラード先生に対する姿勢とシンクロしているわけで、そういった意味から「楽園への疾走」は、ものすごくわかりやすく面白かった。描写によってはモンティ・パイソンのスケッチみたいな話だもん。ギリアムなんかが映画化したらおもしろい気もするけど、ギリアムの好みじゃない気もする。スピルバーグなんかが、これに挑戦したらおそらく歴史に残る大傑作になるだろう。死ぬほど怖いバーバラ先生が造形されるだろうなあ!ああ!ぞくぞくするwww

ドクター・バーバラはジョディ・フォスターとかブライス・ダラス・ハワードあたり…あ!ニコール・キッドマンか?キルスティン・ダンストでもいいかも。つか、誰でもいいやwww
少年ニールは、エガちゃんがあと20歳若かったら適役だと思う。

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2009年05月30日 08:56に投稿されたエントリーのページです。

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