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ザ・ブルード 怒りのメタファー

[ 1979 The Brood , film ]


THE BROOD

あらすじ
設計技師のフランク(Art Hindle)は、妻ノラ(Samantha Eggar)の治療にあたるラグラン博士(Oliver Reed)に対して不信感を持っていた。ラグラン博士に妻の面会を求めても認めてくれないのだ。娘キャンディス(Cindy Hinds)だけは妻との面会を許されたものの、帰宅した娘の背中にはなぜか傷が?そんなとき、ノラの母(Nuala Fitzgerald)が、何者かによって殺される事件が発生する。フランクは謎を追うが、次々に犠牲者が…

91分 (劇場パンフより)

サマンサ・エッガーの特殊効果も凄かったが、クローネンバーグの「コメント」は更に凄い。
ちょうど映画の撮影前に離婚したばかりで「元妻を絞め殺したいと思った…」ですと。
ほとんど映画のまんまじゃないすか…。
そのためかどうか
非常に情感(?)のこもった映画となっていつにも増して一部の人の非難と嫌悪の対象となった。
特に一部のフェミニストには悪評を呼んだ。逆に一部の批評家には支持者が多い。

1980年代前半、日本での劇場公開など想像できなかったあの頃
神田の某輸入ビデオ店で、

上記のようなジャケットを手に、どんなホラーかと内容を想像するのに非常に苦労したが、
(結局想像しきれずに怖くて見られなかった…)
新宿の某映画館でついに初公開されたときには
けっこうな女性客(なぜか一人客が多かったような気が…)がいたなあ…

実は、今で言う
ドメスティック・バイオレンスがテーマ。
古くて新しい家族ホラーの傑作。

2000/08/20
2006/07/09 追記

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2004年09月23日 22:12に投稿されたエントリーのページです。

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