A History of Violence (2005)
あらすじ
米国、とあるちいさな町。トム・スタール(ヴィゴ・モーテンセン)は、静かな毎日を楽しんでいた。妻(マリア・ベロ)にとっては良き夫、息子と娘にとっては良き父。トムは、小さいながらもダイナーを経営し、自らカウンターに立つ。くりかえされる平凡な日々。ところがある晩、2人の男が店を訪れる。閉店時間を過ぎたことをあやまるトムに、男たちは銃を向け脅迫、店員の女性を押し倒した。緊張する店内。一瞬後、わずかなスキをつき、トムが二人の男を倒した時、すべては始まった…。
1時間36分
The Lord of the Rings で大ブレイクした Viggo Mortensen を主役に、豪華キャストで製作したノワールな傑作。
THE FLY から顕著になり、Spider で極まったスタイリッシュでグラフィカルなタイトルを捨て、いきなりドラマが始まるオープニングにまず驚かされる。
いつものハワード・ショア節で始まったドラマは、静かながらも容赦ない展開が粛々と続き、ラスト10分弱はセリフ皆無でドラマが進む。気がつけば、異様な緊張感に満ちたラスト・カットで唐突に映画は終わる。
いつものこととはいえ、これはすごい。