1作目は基本プロットのアンチ・おとぎ話(ディズニー)的なコンセプトが
あまりにも痛快で、ラストのオチが強烈なあまり、
あらゆるディティールのすべてがラストのオチに収斂されてしまっていた。
その革命的なオチが済んだ後から始まる今回の2作目は、
野心的な1作目よりも物語に余裕がある。
その結果、ギャグのディティールにも余裕が生じている。
オルタナティブな路線で、
王道コメディの風格すら漂うのだ。
すばらしい。
とはいえ、映画が終わって
「シュレック」と「シュレック2」の
どっちが面白かった?という大人気ない質問に
我が娘はこう答えた。
「サンダーバード」の予告編!
そう、劇場版サンダーバードの映像を使い、
ビル・パクストンが画面のこちらへ向かって一言、
「携帯の電源は切れよ!」
と一発かます予告編のことだ。
娘の思わぬ成長ぶりに
目頭の熱くなる瞬間だった。