映像美。
12年ぶりに現れた父は
謎の「仕事」をしながら
2人の息子と湖へ向かう。
シンプルなストーリーは
数々の「謎」をそのまま流しながら衝撃のラストへ。
映像もストーリーもハイパー・リアリズム。
まるで夢のようだ。
「父、帰る」の直前、
家族そろって「スウィングガールズ」を見ていたのだが、
客に媚びることだけを目的にしたような
ナマぬるい中途半端ぶりが、イライラさせられるのだ。
なお悪かったのは、基本的に嫌いになれない作品なわけだ。
主人公や中途半端な脇キャラ、
テンポの悪いストーリーにイライラするのだが
基本的な設定は、楽しかったりする…
もう、歯痒いのなんのって、なんともしれん忌々しさ!
それだけに、「父、帰る」の
情容赦ないハードボイルドな映像には
余計、驚き、感動した。
途中、数度、寝ちゃったのが悔やまれる。
…夢みたいな話なんだもんな。
「スウィングガールズ」は
3日後には忘れる映画に過ぎないが、
「父、帰る」は
3年後も間違い無く蘇える悪夢なわけだ。