アストロ球団
原作:遠崎史朗 作画:中島徳博
㈱太田出版
第3巻 ビクトリー球団<死の特訓>編 2002/8/19 第5刷発行
第4巻 ビクトリー球団<デスマッチ>編 2003/7/17 第4刷発行
第5巻 ビクトリー球団<超人結集>編 2005/4/23 第4刷発行
1,900円+税×3 (渋谷TSUTAYAにて購入)
いやあ、すげかった。
面白かった。
読んでるうちに、スカイラブ投法とかヌンチャク・バット、ボールを体で受け止めるとか、そういえば小学校のころたしかに流行ってたなあ。アニメ化されていたぶんだけ「侍ジャイアンツ」の大回転魔球の方が人気だったけど・・・。
が、あれからすでに20年を経て、再評価されたのは「アストロ球団」の方だ。
第5巻 巻末掲載の原作担当遠崎史朗あとがきを読めば、「若者にゲバ棒のかわりにバットを持たせ・・・」とあるではないか!なるほど、架空のヒーロー集団(左翼)と、狂気のビクトリー球団(右翼)との血で血を洗う闘いは日本国内での「内ゲバ」だったのだ。
アストロの敵がプロ野球界の「巨人」、米国大リーグであることは連載中も明言されていたが、連載終了半年後の特別編「激突!!日米超人野球の巻」で、より明快に描かれていた。
1970年代には夢物語だった大リーグとの試合は、2004年の現在、大リーグで活躍する複数の日本人選手によってすでに現実となり、逆に「革命」は1970年よりもずっと夢物語と化した。いや、まるで少数派の倒錯的なファンタジーにまで人気薄となったしまった。ギャグにもならない。
いや、
だからこそ、
今こそアストロ魂が必要とされるのだ!
一試合完全燃焼!!!