山田清三郎
2005/10/5 初版第1刷
新風社文庫 ¥848+税
序章
第1部 白鳥警部射殺事件
第2部 謀略の構図
第3部 裁かれたものは誰か
むすびとして
白鳥事件関連年表
解説もうひとつの「白鳥事件研究」序説 和多田進
白鳥事件関連年表 和多田進
読了。
和多田の後半約90ページは、呆然驚愕の蛇足。
いかにも客観性を装いながら、山田氏の渾身の著作をまるで全否定する「解説」。しかもその根拠は・・・、当の裁判で検察側の証言者だった(!)高安知彦へのインタビューだ。しかもたった2日のインタビュー。問題の裁判の「検察側」だった証人に、事件から50年も経た後、和多田は、ほんの・・・たったの2日間のインタビューでもって、最高裁で再審棄却されながらも仮釈放された村上を犯人と断ずる。
和多田が、日共になんの恨みがあるのか知る由もないが、そんなに嫌いなら単純に嫌いだと書けばいいものを、文章の端々に山田氏や村上氏に対する同情を装いながら、検察側の証人のインタビューだけで、村上氏を犯人扱いするとは・・・。まるで検察の犬だ。こんな駄文を山田氏を著者名とした本に、90ページも追加した編集部もどうかしている。和多田の駄文がいくら1冊の本たりえないからといって、よりにもよって山田氏の本の後半に並べるとは、ふざけるにも限度がある。
昭和史発掘
■今日買った本
スキャナー・ダークリー
フィリップ・K・ディック 浅倉久志:訳
ハヤカワ文庫 ¥880