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裏アジア紀行

[ book ]


クーロン黒沢

2005/10/10 初版発行
幻冬舎アウトロー文庫
¥571+税

PC・GIGA で好評連載中の「世界ヘルシー紀行」
に加筆修正(2002/6~2005/5分)した文庫オリジナル

PC・GIGAは、まだ英知出版から発行されているころから愛読している。
こんな場であれだがS編集長さま、いつもありがとうございます。

そんなPC・GIGAで妙に気になるコラムが・・・

クーロン黒沢、阿部広樹両氏の名物(?)連載だ。

いちおうパソコン誌なので、ネタはそれっぽいつやあそれっぽい時もあるが、実のところパソコン誌である必然性は何もない時のネタのほうが断然面白かったりするする。
素晴らしい。そんな時こそ編集長冥利に尽きる瞬間じゃなかろうか。

てな邪推はともかく、クーロン氏のみごとな文才は、今は亡きナンシー関嬢のコラムと同様、この世に唯一無二の不思議な快楽を、私のような凡人に与えてくれる。

現実の豊かさ、事実の重み、といった教科書的な堅苦しい概念を、きわめてリアルに、しかも面白おかしく描写するその文体は絶妙。ヘタなラップや、大げさなだけで中身のない◆◆や▲▲みたいな駄文とは一線を画すクオリティ。

クーロン氏は、出会う奇人変人たちを情容赦なく活写するが、そこにはつねに自己投影と、モラリスティックで生真面目な視線が自然と滲み出しているため、どんな罵詈雑言が並べられていても、不快感が生じないのだ。

これはまったく稀有な才能だと思う。

ちょっと意外なことだが、「謙虚」ってのが
私の読むクーロン氏のテキストの印象なのである。

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2005年12月05日 23:26に投稿されたエントリーのページです。

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