…くだらない質問ばかりで、答えることは殆どない!
ラース・フォン・トリアー
アメリカ3部作の第2部。
ニコール・キッドマンがなんとなく苦手なために ドッグヴィル を未見(といいつつレンタル中)なのだが、午後一に東銀座で「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を見て盛り上がってしまったのでつい見てしまったw。
またまたものすごいオチに驚かされた!
<以下少々ネタバレDEATH>
トリアー、すごいやw。
第一章:マンダレイに行き、そこに住む人々と出会う
第二章:マンダレイの自由事業
第三章:老婦人の庭
第四章:グレースがビジネスをしようとする
第五章:心をひとつにして
第六章:マンダレイでの試練
第七章:収穫
第八章:グレースがマンダレイと決着をつけ、映画は終わる
ナレーション(John Hurt)がまたクールだ。いつものことだけど。
しかし、すごいオチだ。
あまりに凄すぎて笑っちゃうくらい凄い。
映画が終わった後も、ダメ押しのエンディングがまたすげえ!
ボウイのヤング・アメリカンが流れる中、
画面にはロドニー・キング事件やキング牧師、KKKの悪行三昧なスチルが、これでもかという勢いで激しいモンタージュ攻撃w!
デビッド・ボウイ チェンジスボウイ
[09] YOUNGAMERICANS 5'10"
すごすぎるぞトリアー!
最後がワシントンってことは、ドクター・ヘクターみたいな海千山千な悪党どもがわんさか登場するのだろうか!
コメント (2)
さるおです。
グレースを高みから見て愚かだと笑っていると、この作品はつまらないですよね。
> どっちが怖いって「マンダレイ」のほうが怖いッしょ!
おっしゃるとおりですね。今回は取り返しがつきませんから。
投稿者: さるお | 2006年04月12日 02:28
日時: 2006年04月12日 02:28
マンダレイを見てからドッグヴィルを見るという
ファンにあるまじき順で見てしまいましたが、
2本とも強烈ですわ、いやまったくw。
ドッグヴィルでは、父のようにはなりたくないと逃げ出したはずが、結局まんま父と同じ解決法でもって「殺し」に手を染めてしまうグレースが描かれました。
マンダレイでは、自ら改革して(第7章のある時点では)大成功していたはずの法律が唐突にグレースを第2の「殺し」へと導きます。グレースの生真面目な責任感は、自ら改革した法律の正当性を証明するためにも「殺し」を実行せざるをえないのですよ!
恐ろしい!
「私的」な殺人と「公的」な殺人を、生き生きと(!)カリカチュアライズたトリアー先生が、最後に描く「殺人」が楽しみDEATH!ワシントンつうからには、「国家的」な殺人が描かれるような気がしますが、いったいどんな物語が展開するのか、サッパリ予想もつきませんよ。
投稿者: どっこい | 2006年04月12日 23:04
日時: 2006年04月12日 23:04