« コミュニケーション事典 | メイン | Bjork Volta »

大仏破壊 ビンラディン、9・11へのプレリュード

[ book ]

daibutsu.jpg
高木徹
¥695+税
2007/4/10 第1刷
文春文庫

単行本「大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたのか」2004/12文藝春秋刊 改題・加筆

★★★★

戦争広告代理店 よりも著者に対する好感度が上昇したw

それは、パブリック・イメージである「タリバン」と、著者が取材した「タリバン」との落差に、著者自身が(怒りまではいかなくても)義憤を感じていることが、本の原動力になっているように感じたからだ。

それはそれとして、あとがきの関川夏央が酷すぎる。著者の前作と比較したいがために「広報」なんていまさらなワードで「大仏破壊」の壮絶な情報戦を異化したつもりなっているところが著者にたいして失礼きわまりない。そもそも「大仏破壊」は、前作でとりあげらた「広報」などという甘いキーワードではおさまりきらない現実を追求している本なのではないか?決定的にダメなのは、短い感想文中で「広報」する主体が考察の対象になっていない点だ。そんなだからあっさり「日本」という単語が「広報」の主語として使われているありさまである。憂国の士きどりなんだろうか?こんな程度の感想文なら、むしろなにも載せないほうがよっぽどありがたい。勘弁してくれ!

About

2007年05月08日 23:08に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「コミュニケーション事典」です。

次の投稿は「Bjork Volta」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。