« 透明な対象 | メイン | AVANT GUERRE »

コントロール

[ movie ]

コントロール
Control
監督:Anton Corbijn
主演:Sam Riley、Samantha Morton
119分

★★★★

傑作

IMAGICA 試写室

2008年2月公開

アレックス・コックスのシド&ナンシーも良かった。クソッたれなシドを描くには、あれでよかったのだと思う。

が、イアン・カーティスを描いた天才は、やることが一味も二味も違った。
徹底したリアリズムの追及は、原作がデボラ・カーティスの著書であることからくるだけではない。

淡々と描かれるイアンの軌跡。
ラストは誰もが周知の事実なわけで、いくら淡々と描かれてもアレなわけだが、それにしてもスゴイ。

アントン・コービンはデペッシュ・モードの耽美なPVが最高なのだが、やろうと思えばできたであろういろんなエフェクトは一切封印されている。

「私は音楽映画を作りたくないということだけは自分で分かっていました。目新しさがないからです。イギリスの人々から“ロック写真家”と呼ばれることにも辟易していました」
 ~最初に監督依頼をうけたコービンの心境~ パンフより

結果、映画はライブシーンや音楽業界の舞台裏も描きながら、「音楽映画」にはならなかった。これは凄いことだ。「オール・ザット・ジャズ」でも「シド&ナンシー」でも「ローズ」でも「ウディ・ガスリー わが心のふるさと」でもない、あたらしい映画の傑作だ。

どこまでもどん底に暗い映画のようだが、ニューオーダー好きなら、ピーター・フックの描写をはじめ、マネージャーやファクトリーの描写でいちいち笑わされるところで救われる。このギャグの混ざり具合がリアルですばらしいw

ヒット祈願!!!

>>PORTFOLIO No.37 Anton Corbijn
>>U2&i
>>anton corbijn a.somebody,strijen,holland

About

2007年12月03日 23:50に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「透明な対象」です。

次の投稿は「AVANT GUERRE」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。