おもしろかった。
たしかに意外な展開で面白かったけど
エルロイみたいな情念は感じられない。
主役のはぐれモノ新聞記者キャラが
どうしてもジャンルものキャラの域を超えてない。
つうか、できのいいパロディな印象なので
どこか職人芸的なノリなのだ。
作者が登場人物にもストーリーにも
それなりの距離感がある印象なのです。
ハヤカワのミステリアス・プレスのシリーズで
ミステリに関してはジャンル周辺・硬軟消化したので
「大量生産ぽい小説」に対する嗅覚は
訓練されたのだ。
トンプソン、エルロイ、でなきゃブロックが
ベースな俺には、甘いのだ、フォード。
とかいいながら、嫌いじゃないので
「手負いの森」探してるのだが、
本屋に見つからないぞ。