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シルミド 裏切りの実尾島

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イ・スグァン 訳:米津篤八 ハヤカワ文庫 714円+税
2004年5月31日発行

「関係者へ徹底取材を敢行した迫真の実録小説」


何冊もの単行本・文庫で類書が出まくっている「シルミド」関連本だが、
訳者後書きに
「著者が自負するように、本書が事件の真実に最も近づいているのではないかと思われる」
との謳い文句についひかれたことと、ちょうど手ごろな値段だったことから早速、買った。
あまりの読みやすさに3日前後で読了。

極限状況に追いつめられていく「訓練兵」たちの描写は壮絶だ。
フルメタル・ジャケットの前半をさらに徹底追求したかのような展開。
殺人マシーンとして徹底改造された男たちが
目的を失い、疑心暗鬼をつのらせ、暴発する様子は
「ほほえみデブ」が正気のまま大量生産されたかのような狂気の世界だ。

しかしまあ…現実の恐ろしさは底無しですわな。

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2004年06月10日 01:15に投稿されたエントリーのページです。

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