IRONSIDE 1967
Jim Thompson 尾之上孝司訳
2005/5/31発行 ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1,000円+税
トンプソンだと思って読むと面白い。
いや、正確にはトンプソンが書いたからこそ読んでるわけで、そう思わないわけにはいかない。たぶん、キャラクターがオリジナルであれば、あと2、3人は死体が増えたに違いない。
以下、微妙にネタバレ…
たとえば、エレベーターのシーン。
たとえば、駐車場のシーン。
たとえば、病院での格闘で。
最後でことさら悪人の中の善意を強調する箇所も、
トンプソンだと思って読むと、むしろ反語にしか読めない。
とはいえ面白かった。