監督:Ang Lee
脚本:Larry McMurtry、Diana Ossana
出演:Heath Ledger、Jake Gyllenhaal、Randy Quaid、Michelle Williams、Anne Hathaway
いやあ、予備知識というかなんというかいろんな人の感想やらけっこう読んでたにもかかわらず、「え?!こんな映画だったのかよ!」という驚愕のギャップw。
ヒース・レジャー凄いや。
ダメダメ男の負け戦映画として見ました。
涙モノの傑作です。
見る前は、カウボーイのゲイが迫害される社会派メロドラマかと差別的に想像してたのですが、こりゃもうまったくもってさっぱりぜんぜん違うじゃん!文学でした。すばらしい映画ですw
クローネンバーグの「Mバタフライ」。ルイ・マルの「ダメージ」なんかもイメージに近い。
ヒース・レジャー演じるイニスは、堕ちるべくして堕ちていく、正しいダメ男を完璧にカッコ良く演じてます。主役がインテリなキャラだったらビスコンティとか撮っててもおかしくないくらい。でもやっぱり無骨で物静かなガテン系男ってところがミソですなあ…。凡人労働者が背徳の自滅映画。こりゃ泣けます。
イニスの寡黙で絶妙なキャラ描写は、ストーリーに説得力とリアリティをより効果的に機能させており、ダメっぷりが文芸の域までみごとに昇華してます。イニスの嫁を演じるMichelle Williamsの田舎臭い色気と、生真面目なキャラもいい味。
二人が最初に仕事でただならぬ関係になったことは、仕事の上司にしっかり目撃される。二人が再会して再開するその日に、嫁に目撃される!すばらしいダメっぷり!で、駄目押しのあのラスト!
嫁によると、原作者の「シッピング・ニュース」のほうは映画化に失敗したが本は傑作だったらしい。というわけで、ハヤカワ文庫の原作短編集を探してみるのだ。
教訓:ビギナーズ・ラックはさっさと忘れよう!(無理難題w)
コメント (1)
どっこいさん、おひさです!!
実はこの作品にはまりまくったんですよねー。
2006年度の一等賞です。
当然小説も読みました。
パンフ読んで、余韻で号泣もしました。
劇場は2回行きましたし、DVDも買いました。
なつかしのジェラルドさんにもきっと気に入っていただけると思うのですが。
投稿者: cookie | 2007年04月12日 00:40
日時: 2007年04月12日 00:40