Brokeback mountain
Annie Proulx
米塚真治 訳
集英社文庫 2006/2/22 第1刷 ¥381+税
あれ?活字がでかい。すげ~でかい。つか、なにこれ?ほかの短編がないじゃん!うわ!そうか安いはずだよ、これだけじゃん!ムキーー!急いでたから、表紙だけ見てこれだこれだと買っちゃったけど、赤坂某所のデカイ某書店では平積みで2種出てた記憶があるんだけど、amazon.jp検索したら、これしか出てこん?なんで?おれの気のせいだったのか?
まあ、それはそれとして一読。
なるほど、「原作に忠実」な映画化だった。
小説でサラっと流された所をふくらませたり、行間を追加したりみごとだ。
訳者の人もたいへんだとは思うが、あとがきを読むと、イニスやジャックのキャラをやや類型的に読み過ぎている気がした。原作も映画も、そこらへんは実に繊細な印象をうけたし、「あちら」と「こちら」側とにキャラが二分されてはいなかった。むしろ分かちがたく混在していた。だからこそ二人のキャラを、生き生きと感じることができたのだ。
アニー・プルーは、ほかのも機会があったら読んでみようと思う。