奥村和一・80歳、人生最後の闘いに挑む ――
2006年7月下旬より
渋谷・イメージフォーラム、大阪・第七藝術劇場、名古屋(劇場未定)で公開予定。
某SNSで知り、予告篇を見る。
「ゆきゆきて神軍」も衝撃だったが、これもまた壮絶だ。
毎日新聞の紹介記事がいい。
「奥村さんはどんどん変わっていった。被害者、加害者という自身の立場を超えて戦争を見つめるようになった。この作品を僕は60年前を描いた映画とは思っていない。今なんです。そしてあのころと似てきたと奥村さんたちは心配し戦争を語ろうとしている。右翼から左翼の人まで見てほしい」
本も、上映前に出版されるようだ。
私は「蟻の兵隊」だった
―― 中国に残された日本兵 ――
奥村 和一,酒井 誠
■ジュニア新書 537
■体裁=新書判・並製・カバー・208頁
■定価 777円(本体 740円 + 税5%)
■2006年6月29日
■ISBN4-00-500537-3 C0295
中国に残されたのは孤児だけではなかった。上官の命令に従って、アリのように黙々と戦中も戦後も戦った人たちがいた。内戦にまきこまれ、残留兵2600名のうち550余名が戦死。負傷し解放軍に捕まった奥村さんの体には、今も砲弾が突き刺さったままだ。老いてなお、戦争の責任を問いつづける元日本兵の執念。
戦争は今もつづく。