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ドリーム・マシン

[ book ]

A DREAME OF WESSEX
A DREAME OF WESSEX
Christopher Priest
クリストファー・プリースト
中村保男 訳
創元SF文庫
1979/7/20 初版
2008/10/10 3版
¥1,000+税

★★★

なんか期待していたのとは違って、えらい真っ当なオチがきっちりついたのが、ちょっと意外だった。

というかこうもストレートな社会科学SFは初めて読んだ気がする。テーマが社会科学とかじゃなくて、もしも社会科学がマジで実験できたら!というストレートなSFだ。王道マルクス主義SF。そう考えるとたしかに「逆転世界」からの発展系なのだが、読後感はむしろありがちなSFになってしまったのは、おれの読み方が浅いせいなのか?なんとなくくやしいw

本の前半からするともっと奇怪な展開になるかと期待したのに。前半、クールに世界が構築されていく展開はドキドキものw 「魔法」と「逆転世界」のちょうど中継点のようだ。結末の衝撃度からすると「逆転世界」のほうがすごかった。おもしろさからも「魔法」にも負けている感がする。アイデアが王道すぎたせいなのか?

とはいえ、似たアイデアでも、作者によってこうもテイストが変わるのかと途中何度も感心した。もちろんディックと比較していたわけだが。どっちも好きだけど。

次は「双生児」を読むか、「イグジステンズ」にするか、ちょいペンディング。

>>逆転世界
>>奇術師
>>魔法
>>プレステージ

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2008年11月26日 23:46に投稿されたエントリーのページです。

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