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Dirty Pretty Things

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堕天使のパスポート

Dirty Pretty Things

久しぶりのシャンテシネ。

★★★☆

S・フリアーズ監督作だと、
「マイ・ビューティフル・ランドレット」
と「グリフターズ」(原作 J・トンプソン
傑作2本を
ちょうど
足して
二で割った
感じ。


おもしろかった。

主役はオクウェ(キウェテル・イジョホー)だが、オドレイ主役チックな宣伝は商売上当然かも。

とはいえ、映画が始まれば、誰か主役かは瞬間でバレてしまうのであとは本編勝負だ。ストーリー上は見事にフリアーズ節炸裂なスリラーとなっているわけで、結果としてこのタイトルはストーリーを隠蔽するミス・リードとしてはうまいタイトルといえなくもないかもしれない。

とはいえ、関係者の人もさんざん悩んだであろう邦題だが、やっぱり本編と合ってない気がしてしょうがない。「パスポート」はともかく「堕天使」なんて言い様は、敵役のオッサンを指すならともかく主役やシェナイ(オドレイ)たちを表現した言葉ではありえない。

「天使」じゃないのはもちろんだが、かといって「堕天使」呼ばわりはちょっとどうかと思う。神話でもなんでもないこの世ベースのストーリーに、「堕天使」とかワードでくくられるとなんか開き直りっぽいロマン主義的なニュアンスがどうにも気持ちわるい。乙女チックな語感優先でタイトルにしてしまいました感が濃すぎ。せめて オドレイ・トトゥ主演「510号室」 とか、オドレイ・トトゥ主演「510号室へのパスポート」 あたりでどうスカ。

てなことはともかく、ラストのデビッド・バーンの曲はイイ感じだった。

>>脚本のスティーヴン・ナイト StevenKnight は、クローネンバーグの「Eastern Promises」も担当。ストーリー的にも関連作のようだ(未見)。 2007/9/30 追記

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2004年08月22日 00:38に投稿されたエントリーのページです。

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