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Superman (1978)

[ movie ]

先週土曜からの Superman Returns (2006) 公開にあわせて、
日曜夜にはちょっとなつかしい Superman (1978) が、テレビで放送された。

公開当時は思いもしなかったが、これって思いっきりコメディだったのだ。

はじめて「スーパーマン」を見た小学校高学年・娘のリアクションが、ものすごく新鮮だった。
メガネ姿のクラーク・ケントに「ええ~~~!これがぁ!」と、それはもう真剣に、これ以上望めないようなストレートなリアクションで驚いていたw 正直、2時間の映画よりも、30秒ていどだった娘のリアクションのほうがおもしろかった。

フリー・テレビの宿命とはいえ、やたらにちょこちょこ入るCMには嫌気がずんずん蓄積されて、ほとほとまいった。そういえばもう何年も地上波テレビで映画を見てなかった気がする。これじゃますます見る気にならないや。

で、本編じたいも、レックス・ルーサー(Gene Hackman)とオーティス(Ned Beatty)の凸凹コンビの悪巧みがえらい安手の漫才に見えるわ、スーパーマン大活躍の描写がどうにもテンポがよくないとか、もうすべてが出来損ないのマンガにしか見えなかった。…まあもともとマンガなんだけど w

CGがどうとか、特撮がどうとかいう話ではない、たぶん。

ラスト。地震で車ごと断層に落ちるロイス、スーパーマン大活躍、悲鳴をあげるロイス、スーパーマンさらに活躍、土砂に埋まるロイス、急ぐスーパーマン、虫の息のロイス…と、カット・バックが延々と続くのだが、スリルを盛り上げるというよりも、情容赦なくロイスにふりそそぐ大量の土砂とともに、見ているこっちの気力も窒息死するかのような演出だった。さらに、●●●●●●まで駆使して助けてもらったはずのヒロインであるロイスが、その直後にスーパマンに浴びせる酷いセリフの間抜けップリを見るに到っては、さすがにドロガメのように鈍い感性を誇る私であっても、これはもう狙っていたとしか思えないコメディ演出だとわからざるを得ないのですよ。

そう思えば、ずっとやりすぎじゃないかと思っていた悪役コンビのコメディアンっぷりもごく自然に納得できるのだ。

主人公であるスーパーマンだけが、糞真面目な演技を終始徹底しているところも、よく考えたらコメディの王道だ。

とはいえ、初見のときはこんな印象じゃなかったはずなんだが・・・???

※追記:同時多発的に某彼方より Superman Returns (2006) 絶賛の声が聞こえてきたので、やっぱりなんとかして劇場で見ておこうという気もちがリターンしました。

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2006年08月22日 00:37に投稿されたエントリーのページです。

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