Obsluhoval jsem anglického krále
I served the King of England
監督:Jirí Menzel イジー・メンツェル
出演:イヴァン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル
120分
シャンテシネ
私の幸運は、いつも不運とどんでん返しだった
★★★★★
文句なしの傑作。
原作ボフミル・フラバル
「わたしは、英国王の給仕をした」わけではない。
主人公は「英国王給仕人に乾杯!」した、見上げながら。しかし、尊敬すべき給仕人の誇り高い生きざまに比べると、主人公の行動たるやどうしようもないでたらめっぷりだw
が、監督の視点はまさにそこにある。
それは「厳重に監視された列車」もそうだった。
時に誠実に。時にこずるく。時に欲望のまま…
そんな日和見で俗物根性まるだしな男を主人公にしながら、映画の印象は信じがたいまでにすがすがしい。第二次大戦をはさんで展開されるチェコの歴史を背景に描かれる物語は、けっこうな毒気に満ちている。下ネタもグロもある。スラブ美人もエロい。にもかかわらず、映画は清清しいwww!これはもう監督の人徳だろう。
監督の人徳は、いつも悪意とどんでん返しなのだ。