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軍隊なき占領 戦後日本を操った謎の男

[ book ]

軍隊なき占領
AN OCCUPATION WITOUT TROOPS
Wall Street's Half-Century Domination of Japanease Pollitics
John G. Roberts & Glenn Davis
ジョン・G・ロバーツ、グレン・デイビス

森山尚美 訳
講談社+α文庫
2003/3/20 第1刷
¥980+税

「軍隊なき占領 ウォール街が「戦後」を演出した」新潮社(1996) 一部訂正
巻末資料追加

★★★☆

必読書。

序 日本戦後史・闇への照射
主要登場人物
マックス・W・ビショップ ウィリアム・R・キャッスル ユージン・H・ドゥーマン ジョン・F・ダレス 福田赳夫 ジョセフ・C・グルー アドナン・M・カショギ ジェームズ・L・カウフマン ハリー・F・カーン 岸信介 松平康昌 ダグラス・マッカーサー コンプトン・パケンハム 沢田廉三 ケイ・スガハラ 渡辺武 山本正
第一章 謎の訪問者
ジャパン・ロビーの誕生 カーン暗躍 国務省分裂 日本経済民主化指令 ダレス動く 極東の反共リーダー
第二章 逆コース
ジャパン・ロビー始動 マスコミの結託 マッカーサー敗退 アメリカ対日協議会の誕生 アメリカン・コネクション 対日政策大転換
第三章 冷戦と財閥復活
天皇詔書の信憑性 朝鮮戦争勃発 平和条約作成関与 カーン、岸を操る 冷戦で財閥復活
第四章 OSSからの転身
日系移民二世スガハラ 真珠商会 マリゴールド作戦 自民党創設資金の出処 スガハラと児玉の接点 海運王スガハラの擁護者 福田コネクション
第五章 岸傀儡政権
岸の金脈 日韓癒着 岸の三つの使命 戦犯イメージの払拭 日本・中東直結リンク 四人のK 岸の先駆的功績
第六章 文化交流という占領政策
防共のための天皇制維持 権力中枢にCFR 戦後日本を決定づけた中国革命 国際文化会館の実像 「文化交流」とは名ばかり
第七章 影の支配機構
MRA衣替え 民間外交の独占機関に 日米交流の黒子 アジアへの傾斜 影の政府・日米欧委員会 裏外交の支配
第八章 アジア回帰
ウォール街の意図 敵はなくなったか 脱欧入亜 消えぬACJの影 ハリーとは何者だったのか
単行本あとがき
資料篇
1 ニューズウィークが展開した「逆コース」キャンペーン関連記事
2 「天皇のメッセージ」
3 カーンが岸信介をダレス国務長官に引き合わせた経緯を示す往復書簡
4 ジョン・ロバーツの記事をめぐって
5 米国国務省宛駐日大使ダグラス・マッカーサー二世極秘書簡
6 岸信介の支持母体
7 ロックフェラー兄弟のジャパン・コネクション
8 外交問題評議会(CFR)の概要
9 日米欧(三極)委員会の陣容
10 日本国際交流センター名簿
11 CIAのプロパガンダ・ネットワーク「ウィズナーのウルリツァー」とACJ(1940年代後期~)
12 関連年表 45.2.4ヤルタ会談~89.12.2マルタで米ソ首脳会談(東西冷戦終結)
主要参考文献 38冊 /訳者参考文献 23冊
解説 ジョン・G・ロバーツの思い出 カレル・ヴァン・ヴォルフレン 2003年2月記


>>原発・正力・CIA
>>疑獄と謀殺
>>731 ―石井四郎と細菌戦の闇を暴く―
>>秘密のファイル CIAの対日工作
>>田中清玄自伝
>>アメリカから来たスパイたち
>>松川事件の真犯人
>>葬られた夏 追跡下山事件
>>日本の地下人脈 戦後をつくった陰の男たち
>>完全版 下山事件 最後の証言
>>何も知らなかった日本人 戦後謀略事件の真相
>>松川事件 謎の累積
>>三鷹事件 1949年夏に何が起きたのか
>>下山事件 最後の証言
>>日本の黒い霧 上
>>謀殺下山事件
>>下山事件 シモヤマ・ケース

>>下山事件資料館
>>東京紅團●「下山事件」を歩く
>>

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2009年02月14日 00:20に投稿されたエントリーのページです。

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