石井幸之助
光人社NF文庫
2008/1/19 発行
¥638+税
「イエスかノーか」光人社刊1994/1刊行版改題。
名カメラマンの戦場ルポ
昭和史を彩る数多の人物・事件を
ファインダーから凝視しつづけてきた
第一級写真家が初めて描いた迫真の太平洋戦争従軍記。
臨場感あふれる写真と文章が伝える最前線の時!
★★
本書のクライマックスとなるのは、山下司令官がパーシバル中将に「イエスかノーか」と迫る瞬間だ。そのまんま。
報道班員従軍記
若きカメラマンのマレー・千島戦記
第一部 “イエスかノーか”
序章 開戦前夜
第一章 初砲火
第二章 砲声の中
第三章 敵前渡過
第四章 白旗の会見
第二部 “古い手帖”
「ドキュメンタリー」というよりも「資料的価値」のほうが強い。初刊時のタイトル「イエスかノーか」が、今回「報道班員従軍記」と改題されたのは「書籍流通」という「市場」において、山下司令官の有名なセリフがもはや完全に賞味期限切れ(=商品価値たりえない)となったということだ。
戦後もずいぶん長期間、強い日本軍をイメージさせるプロパガンダとして機能していたと思うが、その効力が消えさるのにこれだけの時間が必要とされたわけだ。
おそろしい。
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